【お知らせ】赤い羽根基金2026年度事業助成決定

▲赤い羽根福祉基金 和田審査委員長(写真左)より、本会築野会長(写真中央)へ表彰状が授与されました。

はじめに

この度、本会が進めていく「子どもが創る“孤立も差別もない”『ごちゃまぜ地域拠点』創出プロジェクト」が、2026年度中央共同募金会赤い羽根福祉基金の助成を受賞しました。

(選考理由)
多様な特性を持つ子どもと大人が自然と混ざり合う“ごちゃまぜ地域拠点”を整備し、子どもが主体となって居場所運営や食の場を提供していく取り組みで、農業・漁業・アートなどの他分野と連携しながら、地域の中にごちゃまぜの取り組みを展開していく事業の先駆性が審査委員会で評価されました。

(中央共同募金会HPより抜粋)
中央共同募金会が行う「赤い羽根福祉基金 2026年度事業助成」は全国35都道府県から165件(11億4,095万) の応募が寄せられました。助成決定した事業は、制度や分野を超えた複合的な課題に取り組む先駆的かつモデル的で、今後全国または広域的な広がりが期待されています。これらの事業を通じて、公的サービスでは対応できない福祉課題の解決を促すとともに、多様な組織・団体との連携を深め、市民の参加を促し、誰もが支え・支えられる持続可能な社会づくりをめざしていきます。

子どもが創る“孤立も差別もない”『ごちゃまぜ地域拠点』
創出プロジェクトとは?

本会と子育て支援を行う特定非営利活動法人子どもNPOはらっぱが協働し、子ども自身が創り出す「孤立・差別をなくす地域」をめざして実施するプロジェクトです。
このプロジェクトの主な対象者は、阪南市に暮らすすべてのこどもたちです。(学校や地域での参加に不安のある児童、障がいのある児童、外国ルーツの児童、経済的困難を抱える家庭の子どもなど、多様な背景を持つ子どもを含める)また、また、子どもとともに活動を支える地域住民(若者、保護者、高齢者、障がい者、ボランティア、多文化背景を持つ住民等)も重要な参加対象と考えています。
本会が所有する「ふれ愛ホーム」を多世代が集い、多様な特性をもつ子どもと大人が自然に混ざり合う“ごちゃまぜ地域拠点”へと発展させていきたいと考えています。

プロジェクト実施に至るまでの背景

子どもが創る、誰も取り残さない“ごちゃまぜ地域拠点”の必要性
日本の子どもの「遊び・学び・体験」の格差は拡大しています。また、登校しづらさや家庭内の孤立感を抱える子どもも増え、自己肯定感の低下や地域とのつながりの希薄化が進む中、全国では子ども食堂など「食」を軸とした居場所づくりが広がり、孤食や孤立を防ぐ機能として定着しつつあります。しかし多くの取り組みは“大人が用意した支援”にとどまり、子どもの本当のニーズや願いが反映されにくいという課題が残っています。だからこそ、子ども自身が「こんな場がほしい」「こういう地域にしたい」と声を出し、企画・運営に主体的に関わることが不可欠です。子どもが主役となって居場所や食の場をデザインすることは、格差や孤立を超えてつながる力を育み、自ら地域の一員として役割を持つ経験につながります。
だからこそ、子ども自身が「こんな場がほしい」「こういう地域にしたい」と声を出し、企画・運営に主体的に関わることが不可欠です。子どもが主役となって居場所や食の場をデザインすることは、格差や孤立を超えてつながる力を育み、自ら地域の一員として役割を持つ経験につながっていくと信じています。


“ごちゃまぜ”で支え合う地域基盤の再構築の必要性
これまで日本の地域福祉は、高齢・障がい・子ども・生活困窮など分野ごとの支援が中心で、縦割り構造が固定化しやすい傾向にありました。その結果、支援がつながりにくく、偏見や孤立が残るという課題が続いています。阪南市では重層的支援体制整備事業を推進し、分野横断連携を強化してきたほか、多世代型の食堂や農作業、漁業との協働など、多様な「参加の場」も増えていますが、これらの場と、参加が難しい子ども・家庭・障がい児をつなぐ機能が十分とはいえない状況です。そこで、すべての子どもが安心して役割を持ち参加できる“ごちゃまぜ拠点”を核に、世代横断・分野横断のネットワークを再構築する必要があると考えました。


成長段階で不足する“ごちゃまぜ体験”と偏見形成の懸念
日本では依然として「障がいのある子どもと、そうでない子どもは分けて関わる」という文化が根強く、幼少期から自然に混ざり合う機会がきわめて限られています。特に小学校低学年では、異なる特性を持つ仲間と出会い、互いを理解する経験が不足し、そのことが距離感や誤解を生み、将来の偏見や差別につながる懸念があると考えられます。本会の「ふれあいふくし農園」でも、「普段関われない子と話せた」「一緒に作業できて嬉しかった」といった声が寄せられ、子ども期の自然な“ごちゃまぜ体験”が偏見を取り除く大きな力を持つことが示されています。 しかし、そのような機会は学校・地域ともに十分とはいえない状況であり、若年層のうちから多様な子ども同士が混ざり合い、違いを認め合う経験を積むことは、将来の障がい理解の深化と差別予防に極めて重要であると考えています。

ごちゃまぜ実践は、どんなことをするの?

障がいの有無や家庭環境に関わらず、すべての子どもが声を出し、地域づくりの主役として参加できる“子ども発”の“ごちゃまぜ地域拠点”を阪南市から創出し、日本の新しい地域福祉の形として広げていきます。

子どもの声で動き出す!ごちゃまぜ発想ワークショップ
想いをカタチにしていけるよう、子どもたちの「声」を引き出す場づくりを定期的に開催していきます。

インクルーシブな居場所「地域食堂まぜこぜ」
ふれ愛ホームを拠点に、年齢・障害・国籍・家庭環境を超えて誰もが集える「地域食堂まぜこぜ」を子どもたちと一緒に企画、開催していきます。

阪南市ならではの自然を生かした遊びと学び
阪南市内の田んぼや福祉農園、漁港での多分野が連携したイベントを企画していきます。

わたしたちの想い

これまで阪南市内で丁寧に積み重ねてきた活動を大切にしていきながら、これからは“ごちゃまぜ実践”の視点を取り入れ、分野にとらわれず支えあう体制づくりや、楽しいごちゃまぜ体験の中での学びや発見、偏見を取り除いていくための機会づくりを進めていきたいと考えています。
この“ごちゃまぜ実践”から様々なつながりが生まれることを願っています。

【参考】
①「2026年度 赤い羽根福祉基金 助成決定証書授与式」へ当日の様子は、下記のリンクをクリックしてご覧ください。(中央共同募金会HP)https://www.akaihane.or.jp/news/kikin/48182/

②このプロジェクトを協働で実施していく、特定非営利活動法人子どもNPOはらっぱのHPはこちらhttps://harappa.or.jp/

③阪南市社会福祉協議会公式インスタグラムはこちらhttps://www.instagram.com/hannanshi_shakyo/